Photoshop UXP Plugin ExportImagesUXP
以前開発していたPhotoshop用のExtension ExportImagesをUXPに作り直しました。ただそのまま作り直しただけでなく幾つかの機能を複数のパネルに分離しました。
2024年8月20日、ver3.0が公開されました。
Photoshopで開いている画像をまとめていろんな形式のファイルで保存できます。tiffやpsd等アクションでまとめて保存できない形式の画像も保存できるので画像の拡張子の変換なんかにも使えます。今回webpでも書き出しが可能です。パネルがいくつかに分かれていてメインの保存機能を実行するメインのパネルと主にweb用のフォーマットで書き出す機能を実行するexporterの二つです。その他jpg,webp,pngの保存オプションのパネルと分かれています。
MainPanel
前述の通りメインパネルは各種フォーマットでの保存の実行を開かれた画像に対して行います。一度に複数のフォーマットでの保存も可能です。選べるフォーマットはjpg,psd,psb,tiffとなります。
保存モード
保存モードがいくつかあります。save modeは選んだフォーマットで開かれた画像のある同じフォルダーに書き出します。
exportは事前に保存先のフォルダーを選びます。実行すると指定のフォルダーに保存します。overwrite(ver3.0以前はsave)は開かれた画像のフォーマットに従ってそのまま上書きしていきます。
オプション
いくつかオプションもあります。
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each folder
各種拡張子に分けてそれぞれのフォルダーに保存します。
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addName
テキストフォームに入力した文字列をファイル名に加えて保存します。
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close
保存を実行後に画像を閉じます。
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all docs
全てのPhotoshop上で開かれた画像に実行します。
Exporter Panel
前述の通り主にweb用フォーマットに書き出すためのパネルです。リサイズ機能などもあるので書き出し実行後は画像を閉じていきます。psdなどで編集後に書き出す場合は事前に保存しているかどうか確かめてください。なおallDocsオプションがオンの場合はウインドウで実行前に確認を求められます。
保存モード
saveAsは開かれた画像を同じフォルダー内に画像を書き出します。exportは事前に指定したフォルダーに画像を書き出します。
オプション
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eachFolder
メインパネル同様各種拡張子に分けてそれぞれのフォルダーに保存します。
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savePsd
書き出し前にpsdで保存します。リサイズなどのオプションはこのpsdデータには反映されません。pngなどで書き出し前にpsdで編集の状態を維持したい場合はオンにしてください。
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allDocs
全ての画像を書き出します。
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convertsRGB
書き出し前に画像をsRGBにプロファイルを変換します。
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addName
メインパネル同様テキストフォームに入力した文字列をファイル名に加えて保存します。
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resize
画像のサイズを書き出し前にリサイズします。画像の長辺を入力された数値にリサイズします。短辺は長辺に画像の比率を維持したままリサイズするので短辺側の数値は反映されません。
Settings Panel
好みの設定をプリセットとして保存していつでもロードして直ぐに設定できます。現在パネル上で設定されている項目がプリセットの保存時にそのまま設定したプリセット名で保存できるので簡単に設定が可能。プリセットは名前をつけて数種類保存できます。
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ドロップリスト
保存されたプリセットが一覧で表示、選んでロードなどができます。
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テキストボックス、New preset name
プリセット保存時に設定する設定名を入力します。
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init setting
現在のパネル上の設定を初期化します。
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over write
ドロップリストで選んでプリセットの設定を現在のパネルの設定で上書きします。
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save
現在のパネル上での設定をテキストボックスに入力した設定名で保存します。
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Delete
ドロップリストで選んだプリセットを削除します。
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init_Preset
保存されたプリセットを全て消去します。
その他注意
プリセットはドキュメントフォルダーに保存されます。ドキュメントフォルダー内のexportImagesUXPフォルダーを削除するとプリセットが消去されます。
ver3.0以前saveという上書き保存する機能はver3.0よりoverwriteに名称が変更になりました。
以上になります。Photoshopには開かれた画像を同じディレクトリーに保存する機能がありません。特に大量の画像を処理するような仕事では必要になってくる機能ではないでしょうか。
ダウンロード
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