毛の切り抜きを素早く、自然に切り抜く

2018年 10月01日更新

複雑に見える毛の切り抜きを自然に見せる方法

輪郭を囲って切り抜くだけだと不自然に見える切り抜き

セーターやウール素材の毛や動物の毛の切り抜きは毛を一本一本なぞって切り抜くと時間がかかります。とはいえパス等で輪郭を囲っただけですと   切り抜きの処理が不自然に見えます。今回はこの処理を簡単に自然に見せる方法を紹介します。

パスで切り抜き
パスで輪郭に大体沿って切り抜き。大分不自然に見える。だからといって毛一本一本なぞるのは時間がかかる。
少しぼかす
自動選択ツールで切り抜き。選択範囲に少しぼかしを入れた切り抜きだがやはり不自然。

最後の処理に少し特殊な処理を加えるだけで仕上がりが変わる

少しぼかしを入れた程度だと自然に見えないことはわかったと思います。ただしPhotoshopにはCS5以降選択範囲の調整(エッジの調整)という有名な機能が追加されました。 この機能を少し使用するだけで自然な画像の結果を得られます。但し処理の過程として最初にパスや自動選択ツールを最初に使用するのは同じです。大体でいいので 被写体の輪郭を選択します。毛一本一本までなぞる必要はありませんが大まかな輪郭を沿うように選択する必要があります。

選択範囲を作る
大体でよいので被写体の輪郭に沿ったマスクを作る。

選択範囲の表示されている状態で選択とマスクのエッジの調整という機能を使用します。この機能はエッジの輪郭をPhotoshopが自動的に抽出して選択範囲をぼかしてくれる機能です。 毛や綿といったもわもわとした形状の輪郭を自動的に抽出してくれます。但し抽出するといっても限度があってやはり被写体が背景と同化していないほうが抽出しやすいです。(白背景に黒の被写体等) とはいってもある程度被写体にそってマスクを作成すれば大体うまくいきます。逆にマスクの作成を省略しすぎると上手くいきません。

エッジを抽出
エッジの抽出で選択範囲の調整
完成
先ほどの画像よりかなり自然な仕上がりになった
黒背景
黒背景でみてもご覧の通り
詳細
細部

今回リスの毛のピントが丁度はずれた部分のぼやけた輪郭の調整をやりました。 毛先の短いウール等はこの方法で大体自然にみえますが鳥の毛等の長い毛先をシャープに切り抜くとなるとまた違った方法が必要になります。

切り抜きextension

簡単な白いスタジオで撮影された商品の切り抜きを全て自動的に行うextension、Quick Outもありますので合わせてご覧ください。

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